A FANG OF FIRE

NEWS

[音楽ブログ]英詞の発音を良くする方法のオススメ

2019.10.24
近道は完コピから始めること


前記事では英詞の書き方のオススメを紹介しましたが、今回は英詞の歌を上手に発音する方法のオススメをご紹介。
始めに理解しておきたいのは、歌は「筋肉」です。
よって発音も、唇、口内、舌、声帯の「筋トレ」によって上手になります。
なので、楽器と同じく練習と鍛錬を積み重ねるのは必須です。

ちなみに僕はたまにお仕事で英詞曲のレコーディング・ディレクターとかやってます。録音物だけでも綺麗な発音に先ずは残すのも、後の練習になるので良い練習です。録音時に細かい発音の手法を伝授するので、それを覚えてもらえれば次回にも活かせます。ご興味ある方は Twitterで @kihirock にDMください(そちらから仕事用のメールをお伝えします)。

まず、発音を良くするのであれば完コピが一番の近道です。
一番好きな歌手、または自分の声質と似ているなって思うアーティストさんの曲を完コピしまくれば結構良いトレーニングになります。
その人の発音の癖をまず真似することから始めれば、同じ言葉を歌う際に他でも活用できます。コピーしたら、ライヴもちゃんとやりましょう。
カバーライヴなど、例えばアコースティックバージョンとかでやれば、本業の方とは差別化もできますし、実践は大事です。
また、映画の台詞とかを暗記して言うのもアリです。
これは恥ずかしいかと思いますので、家で一人でやりましょうw
でも、良い練習になるだけじゃなく、映画には素晴らしい言葉・フレーズが大量にあるのでそこから歌詞へのインスピレーションにもなるので一石二鳥です。
僕は映画はかなり見ます。歌詞書く前・最中は映画は永遠に流してます。
結構そこから拾ったワンフレーズだけで、全部書き終えてしまうなんてこともあります。本とは違って映像の中に色々映っているのでそれを表現に変換したりと、映画は本当盛りだくさんなので最高だと僕は思います。


次に、これは発音ディレクションや英詞作成のお手伝いの際によくあるんですが、わざと発音を変える手法です。
語尾が aとer や 母音がiとe (イ•エ)は結構多いです。Sからの言葉も要注意。
音で表せないので、文字で精一杯書きますので、ご容赦ください(汗)

例えば FIGHTERという言葉、そのまま読めば ERの発音になりますよね。
でも、これは歌う際は日本語らしいファイターって歌う方が綺麗に聞こえたりします。無理にERの発音をしようとすると語尾が濁って聞き取れなかったりするので注意です。他のERのつくものも同じです。
また、ERのまま発音として使い、前後の歌詞と韻を踏むこともあります。
日本語読みのファイターだと、韻は「あ行」になり、ERの読みならば「ウ行」になるので、前後の歌詞で韻を踏む場合はここを応用するのがベストです。

” i ” で注意したいのは、例えば ADDICTION・アディクション(中毒)とかですね。上記のまま読むとディの発音ですが、これは歌う場合も会話でも 「ィ」が要りません。なので、iはeの発音に置き換え、アデクションと発音した方がネイティヴです。
” in ” というよく使う言葉も「イン」ではなく「エン」と発音します、これはよく出てくると思うので他のアーティストさん聞いてみてください、大抵「エン」って聞こえると思います。

また、発音をする場所の振り分けも大事です。
例:I’m in Love アイ・ムエン・ラヴ って考えると歌いやすいです。
ちなみに iを「イ」発音にすると アイミンラヴとなり女子っぽくなります。
テンポが早い場合とかは、アイ・メン・ラヴ って考えれば余裕です。
(音読してみてください、自分がネイティヴっぽく聞こえるはずです)
読めばわかる通り、ほとんどI’mのmは発音してません。
こういうのはめちゃめちゃ多いので、洋楽を歌詞と照らし合わせながら聞くと色々見つかると思います。歌を「理解」する能力が高まると思うのでオススメです。

” S “で気をつけたいのは、ほとんどの単語の日本語読みが「シ」始まりだけど、「セ」や「ス」の方が発音としては正しいことです。
“Simple”はシンプルではなく「スィンプォール」
“System”はシステムではなく「セスティム」

あ、ple終わりやble,cleとかも注意ですね。要はAppleの語尾発音が「ポール」ってやつです。これが、bleの時はボール、cleならクォール と最後に小さい「ル」が入るイメージです。最後に舌を巻くと言えばいいんでしょうか。
この小さい「ル」は歌でも必須です、でなければ別の単語に聞こえてしまったりもするので要チュック語尾です。


とまぁこんな感じです。あげるとキリがなくなるので…。
Lemonはレメンが○、レモンは×。
などなど。

一度、英詞を細かく聞き取ってカタカナで表すと良いですね。これは既にやっている方もいると思いますが、大事なのは単語・単語で書いたカタカナを振り分けないことです。上記に書いた発音をするポイントの振り分けも考えてみてください。I’m in Loveをアイム、イン、ラヴと紙に書いて・見るのではなく、
アイメンラ〜ヴみたいに一括りにしちゃうなど、目に見える仮名書きではなく、聞こえた通りの仮名書きにできれば綺麗な発音に近づくと思います。


BACK