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[音楽ブログ]海外で車に気をつけるべき点のオススメ part.2

2019.10.10
事故や故障にあった際の対処!そして神は存在する。

前記事ではアーカンソー州で故障に遭い、その後修理屋さんまで辿るつく流れをお伝えしました。
車はなんとか走る状態にはなりましたが、さらにスピードを下げて運転しなければならない、車に負荷をかけすぎると次は何が起きるか分からない状況でした。
とは言っても前に進まなければならないので100Kmでないくらいのスピードで、高速でも最もスピードが遅い右のレーンでトロトロ進みました。高速を時速100Kmってアメリカで言うとか〜な〜り遅いです、迷惑レベルの遅さなので、せっかちアメリカンにブーブー鳴らされましたが5人で全力シカト 笑 ってか無視する以外どうもできない。
次の目的地であったメンフィスには無事到着しライヴもできました。
オープン前に到着し、そのまま会場で出番待ちしたのでBluesとRock’nRollが発祥した感は全く感じれず、次の街ノースカロライナ州、シャーロット市へと出発(この辺も記憶が曖昧ですが)。
この間も1500Kmくらい離れています、スピードを出せない車なので休憩まで考えると丸一日くらいはかかる算出…遠い。
なんとか前へ前へと進む中、また事件が起きます…。

運転はまたもやBassトオル・僕は助手席に乗っていたのですが、
突然「バガーーーーーンッ!!!」って音がし
全員「びくっ!!!!」って反応(既に全員トラウマw 反応率が高いw)
トオルが「タイヤパンクしたっぽい!」
と言うので急いで窓を開け僕はタイヤを確認してみたら、右後方のタイヤがパンクしていました。

そこから更に衝撃映像を目の当たりにします。(この間わずか数秒の出来事)

パンクしたタイヤの皮が剥がれてブルンブルン振り回されているのが削ぎ落ちて後方へ吹っ飛んで行ったと思ったら、それを牽引車のタイヤの部分に飲み込まれ2度目の「どガーーーー!!!!!」
牽引車の右タイヤもパンクしました。
「ああああああああ!」と僕は窓から嘆きの叫びをし、みんな「どうした!?」
と言うので、答える前にとにかく車を路肩に停めさせました。

外に出て、状況を確認し、メンバーはもはや笑うしかない状態。
ここまで来ると不運を楽しむしかない。いや、1本ならまだしも2本って…

前記事に書いた通り、我々はタイヤ交換を自分達でするくらいの知識はあります。工具もあるし、男が5人もいるので余裕、余裕。

んが…

問題は牽引車のタイヤ…
機材車の方はスペアタイヤが積んであったので問題ないのですが、牽引車までのタイヤは持ってませんでした。
例えばスペアタイヤを牽引車のに取り付けて、機材車はパンクしたまま修理屋までなんとか辿り着くって方法も考えましたが、サイズが合わない・・・
機材車は前に進めるけど、牽引は無理。完全に傾いている状態で、中にはそれこそ命の次に大事な機材が全て積んであります。

ここで

神現る

困り果てていた俺らの背後からトラックが停車してドライバーさんが寄ってきました。
「どうした?」聞かれたので事情を説明すると
「ああ、やっぱりそうか、実は俺さっき君達の背後走っててたから全部見てたんだよ、修理屋まで連れて行こうか?」

「!!!!なんですと!!?!?」

なんと彼はたまたま通りかかっていたロードサービス屋さん!
あ、いやでも、現金もほぼないし、トリプルA(ロードサービス社)の無料で使えるポイント分もアーカンソー州で起きた故障の際に使い切っていたので、何もお礼ができない…。

状況とこれまでの一部始終、自分たちがバンドで明日のライヴに向けて急いでいる事など説明しました。
すると彼はちょっと待ってと言い、どこかに電話。
戻ってきて、「友達の修理工場まで牽引車は無償で持って行ってあげる。その代わり機材車は頑張って付いてきてくれ。」と

「!!!!!!!!!!ワンダフォーーーーー!!!!!」

なんて良い奴!神!マジ神!救いはあるんだ 涙涙涙

しかも、彼はロードサービス。機材車のスペアタイヤもしっかり取り付けてくれました(超神)。

近くの修理屋さんまで連れて行ってもらい、無事牽引車のタイヤを交換。
スペアタイヤも交換するよう勧められましたが、なんせ現金があまりなかったのでこれだけは確か断念(もしかしたら格安で交換したかも?覚えてない)。
助けてくれた彼には何とかお礼をと思い、ありったけの物販をあげましたw

いやぁ10年以上も前の事ですけどこの時の事は覚えてますねー。
本当絶望していたので、もはや僕のイメージで思い出すと彼は神様の偶像w
本当に感謝です。

さぁところがどっこい、この災難に遭った為、大幅に時間を食いました。
明日の夜には到着しなければいけない会場まではまだ1000Km以上残ってる上、車はスピード出せない。ここの修理屋さんにも散々「これはヤバい、いつ止まってもおかしくないぞ」と警告されまくってたのですが、払いようがないので、進むしかない状況の中、とにかく出発。

間に合うのか俺ら…。続きはまた明日!

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