A FANG OF FIRE

NEWS

[音楽ブログ]海外で車気をつけるべき点part.3

2019.10.15
修理屋には気をつけて…

皆さん台風は大丈夫でしたでしょうか?
先ずは被害に遭われた方々の早急な復旧を心からお祈りします。
僕はメディアを通じてでしか状況を把握してませんが、画面を見るだけでも胸が痛くなりますね…。こういった想定外の災害が今後もあると踏まえて、国として色々改善・対策が必要だと思いました。

我が家は多摩川付近で、土砂災害などの通告や氾濫の通知が夜中携帯を鳴り響かせましたが、大きな被害もなく過ごせました。
直撃の前日がデザインの仕事が大忙しの上、家族もいるので早退した為、続きを書く時間がありませんでしたので本日から前記事の続きを再スタートです。


さて、テネシー州でタイヤ2つバーストして、修理して再出発。
目指すはお隣のノースカロライナ州シャーロット市。
確か午後に出て、到着は明日の夜までに間に合わなければヤバいって状況でした。但し、順調に進めば通常なら10時間くらいで到着する距離です。
しかし、車の状態は満身創痍…。倍の時間はかかると見て、ノロノロ運転するしかないですが、それでも間に合う距離ではありました。

ところがどっこい、まぁそう簡単にはいかない…。州境を越えたあたりの地図を見ていただけると分かるんですが、シャーロットまでの間にでっかい森があるんです。地図上で見るだけでも結構な幅取ってるので実際走ると長いなぁって感じます。この辺をライヴ当日の昼くらいに入りました。
なんとここで、大渋滞発生…。アメリカの高速道路って広いんですよ、それでも渋滞する程の長〜〜〜い車の列…。しかも左右は森・森・森。
渋滞って言ってもちょこちょこ進むタイプではなく、「完全停止」状態。
原因がトラックの横転事故とかだった気がします。完全に道を封鎖してるってやつですね。
普通の高速でしたら下道に降りて、一般道を走れるので皆んな回避できますが、先ほど書いた通りここは、森・森・森。国立公園なので、抜け道が無いんです。
時間は過ぎていく…。トイレすら無い状態なので、外では女性でも森の中まで入って用を足してました、かわいそう…。
ここでどれくらいハマってたかは、寝てたり、ただボッートするなどしててもはや覚えてませんが、辺りが暗くなるくらいまではかかりました。
やっとの事で抜け出した後はとにかく急がないとやばい。間に合わない。
ノースカロライナ州は3本ブッキングがありどれもギャラが高かったので、現状では1つも落とせない!
イベンターと電話で常時連絡を取りながら、必死に向かってました。
運良く、アメリカのライヴってスタートが遅いのでギリギリセーフで22時頃会場に到着!その瞬間は嬉しくて、駐車場に入った時、車窓から外に出て待っててくれたイベンターとハイタッチしたのを鮮明に覚えてます。

無事にライヴもできました。すっごい小さなステージでお客さんとの仕切りもないようなところでしたが、盛り上がったし、ギャラ貰えたしとにかく乗り越えた!OK!ライヴ中永遠に「AC/DCやれ!なんかカバーしろ!」ってずっとうるさいオバちゃんがいたのがウザかったくらいですw アメリカってバンドがカバーをやるのが割と当然でしかも盛り上がるので、有名曲を2〜3曲バンドで出来るようにしておくと得です。僕らはMETALICAのEnterSandmanをよくやってました。

タイトルとずれている気もしますが、とにかく海外では」予想だにしない事が運転中に起きる」という意味で読んでください。これを通じて備えてもらえば。

さて、ライヴを終えてからはイベンターさんの自宅に宿泊させてもらう事になりました。その人の家もまぁ山奥、山奥。ジブリの世界超える山奥。
日中、運転していたら「孔雀が道路を横切る」という初体験をしました。
本当森の中にある一軒家ってやつです。
次のライヴまでは時間があったので車をとにかく修理する事に(この間に2本ノースカロライナ内、1本ジョージア州アトランタ市でやってますが割愛)。

イベンターさんの知り合いの修理屋にお願いする事になり(というかもう車がやばすぎて、選ぶ余裕すらなかった)。とにかく直るまでは宿泊させてもらう事になりました。

しかし、二日、三日、と待っても一向に戻ってこない…。友人の人が来て、ちょっとまだどれくらいかかるか分からない、と。まぁかなり状態が悪いのは理解してましたが、目処がつかないってのもおかしいです…。
仕方なく、待ちます。クソ山奥なのでマジで何もする事ないっす。曲作りとかしかしてないです。
1週間経って、やっと友人さんが戻ってきました。もうさすがに終わったろ、と思いきや
修理屋友人・「いやぁ〜ごめんごめん、車直らなかったわー!ってか来た時の状態よりも悪くなってさ(笑)何が起きたのか分からないんだよ〜、ジーザスがここにいても理解できない事態なんだよねー」



「ハァ!?」


嘘じゃなく、本当に上の通り言われました。直訳です。
頭に来すぎて鮮明に覚えてます。
白ひげの爺さんの修理屋ってのも覚えてます。
直らなかったは、1000000万歩譲って理解しよう、んが、さらに状態が悪くなったってどういう事!?ジーザスじゃねぇよ、この偽クリスチャン爺が…。
って今でも思ってますw 特に何かと都合が悪いとジーザス出してくる半端クリスチャンが本当に嫌いですw

んで何って「$2000くらいで買い取るよ。」みたいな話でした。
ハァ?購入価格の半分以下…。冗談じゃねー、返せ。って思いましたが、もはや車は動かせる状態じゃないと…。
ふざけんなと思い、修理屋まで行ったら、まーーボンネットの中解体されたまんま…こんなの俺たちじゃ何もできない…。

完全にヤラレました。おそらく奴らは$2000で買い取って、他のパーツを売るつもりなんでしょう…。僕らはもう何もできないのもわかってたんだと思います。
イベンターさんがグルかどうかは未だに不明。めちゃ面倒見てくれてたし、本当良い奴だったのは覚えてますが…。

海外の修理屋は本当こういうの多いです。
この旅とは関係ないですが、他にも学校の同級生で叔父が修理屋やってるから安くやると言われ、本当に安く直してくれたりするんですが、すぐまた故障する、などありました。人種は関係ないです、自営店の修理屋はマジで危ないので、よほど信頼ある場所では無い以上やめたほうがいいです。または、車の知識をそれなりに持って、しっかり車についての会話ができるとか。
でなければ、少し高いとしても大手チェーン店や、車種と同じディーラーに持って行くのをお勧めします。技術的にも。
ちなみに大手でもFordとかは「Ford Timer」(フォード社時限式)なんて言葉が流行したくらいです。何ってフォードの車は時限式で壊れるって言う噂話し。一定の距離を走ると「必ず何か壊れる」で、それを修理する代金で儲かっているのでは?という悪評がついたくらいです。
今はどうなんでしょうね?日本車が流行したのも上記の理由など、とにかく壊れないと言う認識がアメリカ人に届いたからです。


と、言う訳で、車を失った我ら。次のライヴは再度テネシー州に戻って西へと戻る工程。どうなる事やら…


BACK