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[音楽ブログ]海外でライヴしたいミュージシャン必読
海外ツアーの方法、気をつけるべき点
ミュージシャンなら夢描く、海外でのツアー・フェス出演。
10年前くらいまでは、かなりハードルが高いものでしたが、近年ではそんなに難しい事ではない事です。勿論、DOWNLOAD FesやCOACHELLAと言った大手イベンターが主催するフェスとなると簡単には出れません。国内のSummer SonicやFuji Rock Fesと同じくらいハードル高いです。レーベルや繋がりのあるマネージメント会社のサポート無しでは難しいでしょう。
僕も海外で出演した最大のフェスはアメリカ約40州を移動しながらツアーをするWarped Tour 2008年です、これは独自でブッキングしました。 当時はもう一つ日本のバンドORESKABANDと言うガールズSKAバンドも一緒でした、懐かしいです。彼女たちは確か当時はSONYのバックアップがあったと思います。
僕はこの時はバンドでカリフォルニア州に生活していたので、年間150本くらいライヴしてましたね。前記事にその経緯を少し書いてます ( http://kihiro.net/music/音楽ブログミュージシャンとしての心得)。
では、どのようにしたら独自で海外でライヴができるか?を説明したいと思います。先ずは以下の注意点を知っておくのが必要です。
1. お金はかかる。結構かかる。
2. Facebookページは必須。海外専用として英語表記すべき。
3. メンバー、もしくはマネージャーで英語が書ける、話せる人は居た方が良いです。お手伝いしてくれる人でも可能ですが、コミットして協力してくれる人の方が良いです。
先ず、1番から。お金は相当かかります。「独自」でやるのだから当たり前ですよね。でも、お金はあれば良いだけなのでこれはそんなに難しい事ではないです。稼げば良いんだから。
独自となれば、航空券、現地での移動費、食費、ホテル、その他嗜好品など滞在期間分の生活費そのものが必要になります。これは国によって変わるので、正確な金額は出せませんが、欧州、米国となると日本と同じくらいの金額は必要です。東南アジア圏になると物価が一気に下がるので欧州・米国ほどはかかりませんが、食事などをが辛い人で現地でも日本食を求めるなら日本の生活費と変わらなくなります。ホテルとかもそうですね。現地の安いユースホステルみたいのでよければ安いですが、日本のビジネスホテル程度のを求めるなら国内と変わらない値段くらいはします。
ツアー・フェスの内容によっては食事が出たり、現地移動をサポートしてくれたりなので場合によっては航空券しかかからない、などもあります。これは交渉です。上記に書いた3番に関わってくることです。
まぁ海外にライヴをしにいくわけですからどの道お金は貯めておいて損はないですね。現地で遊のも大事な勉強・経験に成るし、せっかく行ったのにライヴだけして帰ってくるのは勿体無い。航空券とは別に一人10万も持っていれば1~2週間は余裕でしょう、人によるでしょうけど。
2番、Facebookページを作りましょう。バンドの人達は正直Facebook専用の担当者がいても良いくらい重要なツールです。
ご存知人がほとんどかと思いますが、Facebookではミュージシャン専用ページが作成できます。また、国内は少ないですが、海外ではFacebookページ利用者の方が多いです。
持ってないならすぐ作るべきです。グローバル化は進む一方なので、これから日本のアーティストはもっと海外に目を向けた活動をしていかなければ続けるのが困難になってくると思います。これについてはまた別のブログで書きます。
また、海外ツアーの組み方としてFacebookがかなり活用されます。メジャーではないけど、ツアーを組めるイベンターやプロモーターは多数このFacebook内に存在します。そして中には日本アーティスト好きな人もいるので、こういう人達は意外と常に新しいアーティストを探していますし、専属契約などの縛りもしてこないので楽です。
こういうプロモーターやイベンターの目を自分に向けさせるなら、Facebookページのいいね!を増やすことです。彼らはここを先ず見ます。何故かというとここの数字で認知度を計るからです。多ければ多いほど、印象が良い。当然の事ですよね。この数字の上げ方ですが、Facebookはかなり金の亡者となってるので、とにかく数字を伸ばしたいのなら広告費をかけるしかありません。僕はヨーロッパに行く前には、ツアー先の国々をターゲット設定して広告を出しました。
よくミュージシャンで広告に対する嫌悪感みたいのを持つ人多いですが、マーケティングほど大事なものは今ないです。これが理解できないなら海外どころか、音楽のみか関わらず商売自体諦めた方がいいですね。
続いて、どうしたらこう言ったプロモーターを見つけられるのか?を答えます。
これは結構アナログな作業になりますが、Facebook上で探すのが一番楽です。
まずは自分海外ツアーをしているバンドを探しましょう。ここで見つける標的をONE OK ROCKやcoldrain, CROSSFAITHと行った一個上のクラスでツアーしてる奴らを調査しても無意味です。彼らの段階に行くにはまだまだ先です。
もう一つ下で良いので独自でツアーしてるバンドを探します。見つけたら、そのバンドがどこの何のイベントに出演しているか確認後、そのイベント名などをFacebookで検索してみてください。大体出てきます。その中から投稿者の中に必ず主催者が出てきます。もしくはイベント名を入れるだけで本人が引っかかったりもするので注意してみてください。見つけたら、単純です。
連絡しましょう!
連絡するにあたっての注意点は、簡潔に・礼儀正しく。常識ですね。
1度書いても返事なかったからと言って諦めちゃダメです。自分に置き換えてみてください。2、3度、いや4〜5回も連絡すれば良い加減見てみるでしょう。
イベンターやプロモーターの気質として、自分達で見つけたがる傾向にあるので、新しいアーティストを探していると言えどアプローチされるものには無視するのが通常です。が、何度も根気よく、常識範囲のスパンで連絡すれば必ず返答くらいはしてくれるはずです。あとは一人、二人ではなく何人も試すことです。
注意!
返答で例えば「ごめんなさい、私はイベントには遊びに行きますが関係者ではないです」と返事があったとします。これ、チャンスです。
???????ってなる人いるでしょうが、チャンスです。
何故かというと、先ほど書いた通り貴方は間違った相手に連絡したかもしれませんが、少なからずイベント名を検索して出てきた人ですよね?
イコール、イベント関係者ではないが、イベント関係者を知っているケースがあります!逃しちゃいかんです。そしてもしつながりのある人間だとすると、ファンになってくれる可能性もあるので普通に感謝文を返事して、仲良くなりましょう。そこからイベンターへと辿るのは急激に早いです。
どんな可能性だって広がってます。その人はイベンターの愛人かもしれませんw
でも愛人の人に自分の音楽気に入ってもらえたら結構勝ちですよね?推薦もしてくれるでしょうし。またこう言ったイベンターは、イベント自体のファンが存在するので、彼らもファンやお客さんからのメッセージに対しては割と敏感に反応します。要チェックや〜って、ちゃんと気にしてます。
この作法は、どんなにでっかくなっても同じです。誰と誰が繋がっているか分かりません、生理的に大嫌いだと思う人ではない以上つながり続けましょう。理由がしっかりしていれば、会いたい人には大体5人くらい辿れば会えます。この原理聞いたことないですか?自慢ではなく、僕くらいセルフマーケティングしていると、らKORN, Slipknot,Avirl Lavigne, Dr. Dreファミリーくらいなら繋げれます。が、先に書いた通り「理由」がしっかりしてないとどんなに人を知っていても無理です。理由もなくただ「会いたい」や「曲を聴いてもらいたい」程度では先ず無理。だってもし貴方が彼らのようなビッグアーティストだったらそんなファン心持った人にいちいち会いませんよね?彼らも「人」です。自分にとって有益でない以上、また何かの企画でない以上会ってはくれないでしょう。
とにかく、「人探しに行く」という行為の中で出会った人達は大事にするのが得です。全く関係ないと思っていたジャンルがいつ役立つか分かりません。
また、一人しっかりとしたプロモターやイベンターに繋がると次が早いです。そこからどんどん広げられます。限界はありますが、それについてはまた別のブログで説明します。
まずは独自で海外ツアーするなら上記の作法ですね。僕はこの作法でヨーロッパは11カ国くらいツアーしてますし、フェスも5〜6本は出ています。また、ヨーロッパはとても親日なのでファンも熱心です。物販の売り上げで大体いつもかかった経費を取り戻してますし、大金ではないですが上がりのある状態で帰国していました。
同じ方法で、東南アジア(台湾、インドネシア、ベトナム)や南米コスタリカなどもツアーしてますが、この辺になると上がり出すのはかなり難しいです。
アジア諸国はとにかくまだ経済発展中なのでファンがお金を持っていないケースがほとんどなので物販が売れにくいです。コスタリカも同じです。
こういう場所へ行く際は、安価な物販を制作して向かうのをお勧めします。
CDもソフトケースにジャケ紙一枚挿してるだけの物で曲数も少なく300円とか、キーホルダー、ステッカーでとにかく500円以下の商品を大量に持っていく方が賢明ですし、売れると思います。Tシャツなどの高価なものもあって良いでしょうけど、持っていく手間を考えると多くても15枚とかで十分です。
もしくは過去もので売れ残った在庫処分がオススメです、それこそ500円の叩き売りとかにすれば結構売れます。コスタリカでこの作法を取りましたが、500円T-シャツ・タオルが百枚くらい売れました。上がりの見込みは少ないですが、プロモーションにはなります。この辺は各アーティストの経済状況にもよりますね。アメリカはもっと厳しいです。100倍厳しいと思ってください。僕だったら、相当予算がない以上海外のツアー先を初めにアメリカは選びません。過去は現地に生活していた ので年間150本ツアーするが実現していましが、現地におらずこのツアー本数は難しいです。まずはヨーロッパ、台湾などがオススメです。
さて、ここまで書くと行動のある方は人探しに飛びつきそうですが、1番を忘れずに!まずはFacebookページを育てるのが先決です。自分の音楽をオンラインマーケティングして認知度を高めてください。これないと何処にも進まないので。Facebookページは今でも割と金銭詰めば数字は伸びるので、かけても良いツールだと思います。
3番に関しては上記を読めばお分かりでしょう。英語を話せる、書ける人は必須です。近年は結構バイリンガルな人が多いのでそんなに見つけるの苦労しないと思います。自分の音楽を無償で応援してくれる協力者がベストですね。
厳しく言いますが、これすらクリアできないなら、ほとんど無理です。
クリアできると言うことは、自分の音楽か何かに可能性を感じられている、と言う事なので、できない場合は相手の都合が悪いか、可能性を感じられていないかのどちらかです。
まとめ
はい、ではざっくりですがまとめると。
1. お金は貯めましょう。現実的に言うとヨーロッパを1ヶ月回るとしたら一人航空券を合わせて2〜30万くらいでしょう。現地でかかる移動費、ホテル代、などの経費はイベンターと交渉しましょう。交渉するには3番をクリアしましょう。
2. Facebookページを育てましょう。Twitterや他のSNSと違い、しっかりとお金をかけたマーケティングをすれば数字が伸びるし、それが社会的証明に繋がります。社会的証明=ソーシャルプルーフと英語で言います。見ず知らずの人を説得するのには大事なツールです、音楽でもどんな職業でも同じだと思います。
3. 英語を話せる人を味方につけましょう。もちろん、自分で学習するのも必須です。
僕が知る限りONE OK ROCKのTAKAもCROSSFAITHのKOIEも独学で英語を学んできてる奴らです。ボーカリストは特に必須でしょうね。
あ、Pay money To my PainのKも独学でした。彼はせめて会話を上達するためだけにPTP発足以前にアメリカへわざわざ留学して勉強してましたね。
結果、どんな奴らも努力してるわけです。
前記事にも書きましたが、あなたは自分の目標の為にどれだけ努力できますか?
最後に自分の言ってる事に信憑性をつける為にフランスで出演したフェスイベントの動画貼っておきますね 笑